PR-154 Geminiは通常のGoogle検索と何が違うのか理解しないまま対策している——回答生成ロジックと検索連携を検証する方法
こんな悩みはありませんか?
「Google検索のAI Overviewsで自社が出ているから、Geminiでも大丈夫だと思っていた」「Geminiアプリで聞いてみたら全然違う答えが返ってきて、何を信じればいいか分からなくなった」——「Gemini」という名前は、Google検索内の「AI Overviews」「AI Mode」と、単独の対話アプリである「Geminiアプリ」の両方で使われています。同じGeminiのモデル群を基盤にしていても、検索のついでに出会う体験と、わざわざ開いて対話する体験はユーザー行動として別物であり、自社の見え方も別々にテストして初めて実態が分かります。
この記事でできるようになること
「検索内のAI Overviews・AI Mode」と「Geminiアプリ単体」を分けてテストし、自社に関する回答内容・引用の有無にどんな違いがあるかを記録・比較できるようになります。
使うプロンプト
入力に必要な素材
- 自社名・サービス名・業界カテゴリ
手順A: Geminiアプリ(単体アプリ)で実行
あなたはGeminiアプリで直接回答するアシスタントとして振る舞います。以下の質問に、知っている範囲で率直に答えてください。わからない場合は「わかりません」と正直に答えてください。事実として確証がない内容を、あたかも確実であるかのように答えないでください。
# 事前確認
【自社名】【業界カテゴリ】が空欄の場合は、質問の実行に進まず先にどちらが不足しているかを指摘してください。
# 質問
1. 【自社名】について知っていることを教えてください。
2. 【業界カテゴリ】でおすすめのサービス・会社を3つ、理由とともに教えてください。
3. 【自社名】は【業界カテゴリ】の中でどのような位置づけですか?
# 出力形式
- 質問ごとの回答本文
- 末尾に表を追加:実行回(1回目/2回目/3回目)|質問番号|【自社名】への言及有無|挙げられた順位・文脈|情報源として言及されたサイト(あれば)
同一の質問セットを最低3回実行し、毎回の回答で自社の扱いがどう変化するかも表に含めてください。3回の結果が一貫しているか、回によってばらついているかを表の下に一言でまとめてください。手順B: 通常のGoogle検索で同じキーワードを検索
「【業界カテゴリ】 おすすめ」等、手順Aと近い意図のキーワードでGoogle検索を行い、AI Overviews・AI Modeが表示されるかどうか、表示された場合に自社が言及されているかを目視で確認・記録してください。
手順C: 両方の結果を突き合わせる(ChatGPTまたはGeminiで実行可)
あなたはAIO(AI検索最適化)の比較分析アシスタントです。以下は「Geminiアプリ単体」と「Google検索内のAI Overviews・AI Mode」それぞれで、【自社名】に関する回答・表示結果を記録したものです。
# 事前確認
手順A・手順Bいずれかの記録が空欄、または未実施の場合は比較を進めず、先に両方の記録を揃えるよう案内してください。
# Geminiアプリの結果
【手順Aの表を貼り付け】
# 検索内AI機能の結果
【手順Bの記録を貼り付け】
# 依頼内容
両者を比較し、次を整理してください。
1. どちらか一方だけで言及されている場合、その理由として考えられる仮説を2〜3個(断定を避けた表現で)
2. 両方で言及されていない場合、次に確認すべき自社データ(構造化データ・Googleビジネスプロフィール等)の優先順位
3. 今後、月次で追跡する際のチェック項目リスト(確認頻度の目安つき)
4. 貼り付けられていない情報を推測で補わず、記録がない項目は「未確認」として扱ってください
# 出力形式
- 比較表: 項目|Geminiアプリの結果|検索内AI機能の結果|差の有無
- 仮説2〜3個
- 次に確認すべきデータの優先順位リスト
- 月次チェック項目リスト実行手順
- Geminiアプリで手順Aのプロンプトを実行し、結果を記録する
- 通常のGoogle検索で手順Bを実行し、AI Overviews・AI Modeの表示・言及有無を記録する
- 両方の記録を手順Cのプロンプトに貼り付けて比較分析させる
- 「検索内では言及されるがアプリでは言及されない」等の差があれば、原因の仮説を確認する
- JSON-LD等の構造化データやGoogleビジネスプロフィールなど、Knowledge Graphにつながる情報源の整備状況を見直す
結果の読み解き方
- Geminiアプリと検索内AI機能は、同じGoogleのモデル群・データ資産(Knowledge Graph・Shopping Graph等)を基盤にしていると考えられます。片方だけで自社が言及されていても、もう片方は未確認のままというケースは珍しくありません。
- 開発者向けのGemini APIには
google_searchというツールがあり、これを使うと回答にurl_citationという形式で引用元URLが構造的に添付される仕組みがあります。自社ページが引用元として拾われるかどうかは、この仕組みを念頭に、構造化データやエンティティ情報の整備状況と合わせて確認すると理解が進みます。 - 検索内のAI Overviews・AI Modeの詳しい表示条件は、本講座の別レッスン・別パターン(PR-153)で扱っています。まずはGeminiアプリ単体での回答テストに集中し、検索内の話とは分けて記録してください。
注意点
- Google検索内のAI OverviewsやAI Modeを支えるGeminiモデルは、無告知に近い形で継続的に切り替わってきたとされています。特定の言い回しに依存した対策は陳腐化が早い可能性があるため、目先の増減より中期的な傾向で判断してください。
- Geminiアプリの回答も実行のたびに変わります。1回の結果だけで判断せず、複数回実行して傾向を確認してください。
- 「Gemini」という名称が複数の異なる機能を指す点は誤解が生まれやすい部分です。社内で報告・共有する際は「Geminiアプリ」「AI Overviews」「AI Mode」のどれについての結果かを明記してください。
関連レッスン・関連パターン
確認テスト
選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。
Q1. GeminiアプリとGoogle検索内のAI Overviews・AI Modeは全く別の技術基盤を使っており、比較しても意味がない。
正しくは、両者は同じGoogleのモデル群・データ資産を基盤にしていると考えられ、比較することで自社の見え方の差を把握する価値があるとされています。
Q2. Geminiアプリと検索内AI Overviews・AI Modeを比較する目的として正しいのはどれか
片方だけで自社が言及されていても、もう片方は未確認のままというケースは珍しくないため、両方を分けて確認する価値があります。
Q3. 開発者向けGemini APIのgoogle_searchツールを使った際、引用元URLはどんな形式で添付されるとされるか
google_searchツールを有効にすると、回答にurl_citationという形式で引用元URLが構造的に添付される仕組みがあるとされています。
よくある質問
Q. 「Gemini」という名称が指すものは1つだけですか?
いいえ。Google検索内の「AI Overviews」「AI Mode」と、単独の対話アプリである「Geminiアプリ」の両方で使われており、混同しやすい点です。
Q. 検索内AI機能とGeminiアプリを別々にテストする理由は何ですか?
検索のついでに出会う体験とわざわざ開いて対話する体験はユーザー行動として別物であり、自社の見え方も別々にテストして初めて実態が分かるためです。
Q. 社内で結果を共有する際に注意すべきことは何ですか?
「Geminiアプリ」「AI Overviews」「AI Mode」のどれについての結果かを明記することです。名称の混同は誤解を招きやすい部分です。