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VIII-B2 渡航前・訪日中・帰国後で質問は変わる―インバウンドAI検索の3段階

インバウンドAI検索の3段階

このレッスンの狙い:渡航前・訪日中・帰国後という3段階で異なるAI検索利用シーンを分類し、自社が対応すべき質問パターンを洗い出せるようになる。

最終更新: 2026-07-25

この記事の要点

  • 渡航前・訪日中・帰国後という3段階で異なるAI検索利用シーンを分類し、自社が対応すべき質問パターンを洗い出せるようになる。
  • 第1段階: 渡航前のプランニング
  • 第2段階: 訪日中のリアルタイム相談
観光・宿泊・飲食(インバウンド)VIII-B2

渡航前・訪日中・帰国後で質問は変わる

インバウンドAI検索の3段階を理解する

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前のレッスンで、訪日客が生成AIを旅行に使い始めているデータを見ました。では旅行者は具体的に、旅のどの場面でAIに質問しているのでしょうか。訪日旅行者のAI検索利用は大きく渡航前・訪日中・帰国後の3段階に分かれます。この3段階を理解すると、自社が今どの段階にしか対応できていないかが見えてきます。

第1段階: 渡航前のプランニング

渡航前は、行程作成・宿泊先候補の比較・飲食店リストアップなど、情報収集そのものが目的になる段階です。JTB総合研究所の調査では、生成AI利用者の77.8%が旅行関連で生成AIを使用しており、行程作成・交通手段の検索・予約・グルメ情報検索が主な利用場面として挙げられています(出典: JTB総合研究所, 2025年7-8月調査)。この段階でAIに拾われるかどうかが、旅行者の検討リストに載るかどうかを左右します。

インバウンド旅行者のAI検索利用・3段階
  1. 渡航前―行程作成・宿泊先比較・飲食店リストアップ
  2. 訪日中―近くの店探し・翻訳・道案内・マナー確認
  3. 帰国後―口コミ投稿・SNSでの情報発信

第2段階: 訪日中のリアルタイム相談

日本に到着したあとは、質問の性質が変わります。近くの店探し、翻訳、道案内、文化的マナーの確認など、その場で即答が必要な相談が中心になります。渡航前のようにじっくり比較検討する余裕はなく、スマートフォンでAIに直接尋ねて即座に行動につなげる使い方が中心です。この段階では、営業時間や場所、予約可否といった機械可読な事実情報の正確さが特に重要になります。

第3段階: 帰国後の口コミ投稿・情報発信

旅行を終えた後、旅行者はGoogleやTripadvisor、SNSに口コミや投稿を残します。この投稿こそが、次に日本を訪れようとしている別の旅行者への回答材料としてAIに参照される情報源になります。

用語解説

多言語UGCとは、Google・Tripadvisor・Booking.com等に投稿される外国語のレビューやSNS投稿のことで、AIが回答を生成する際の参照データになるものを指します。

つまり3段階は一直線ではなく、帰国後の投稿が次の渡航前の判断材料になる循環構造を作っています。この循環を意識せずに「渡航前の集客」だけを考えていると、対策が半分で止まってしまいます。

注意

帰国後の口コミ・SNS投稿への働きかけは見過ごされがちですが、この段階を軽視すると、AIが参照する多言語UGCの蓄積が増えず、翌年以降の渡航前段階での露出にも影響しかねません。

実践ステップ

  1. 自社の情報発信・顧客対応を「渡航前」「訪日中」「帰国後」の3段階に仕分けし、対応の有無を一覧にする
  2. 渡航前向けには、行程作成や比較検討に使える具体的な情報(アクセス・料金・予約方法)を整理する
  3. 訪日中向けには、営業時間・場所・予約可否など即答が必要な情報の正確性を点検する
  4. 帰国後向けには、多言語での口コミ投稿を促す導線(案内カード・QRコード等)があるか確認する
  5. 3段階のうち、自社が最も手薄な段階を1つ選び、次の一手を決める

まとめ

インバウンド旅行者のAI検索利用は、渡航前・訪日中・帰国後という3段階で質問の性質が大きく変わり、しかも帰国後の投稿が次の渡航前段階の判断材料になるという循環を作っています。3段階すべてに目を配ることで初めて、AIに継続的に参照される存在になれます。次のレッスンでは、この循環を支える土台となる「施設情報の一貫性」について見ていきます。

このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。

確認テスト

選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。

Q1. 訪日旅行者のAI検索利用の3段階(渡航前・訪日中・帰国後)は一直線で、帰国後の投稿は次の渡航前段階に影響しない。

Q2. 訪日中の段階で中心となる相談内容はどれか。

Q3. 多言語UGCとは何を指すか。

このレッスンのFAQ

Q. 渡航前の段階でAIはどう使われるか?

行程作成・宿泊先候補の比較・飲食店リストアップなど、情報収集そのものが目的で使われます。

Q. 訪日中の質問で重要になるのは何か?

営業時間や場所、予約可否といった機械可読な事実情報の正確さが特に重要になります。

Q. 帰国後の口コミ投稿を軽視するとどうなるか?

AIが参照する多言語UGCの蓄積が増えず、翌年以降の渡航前段階での露出にも影響しかねません。

監修:鈴木晋介(株式会社WEBMARKS 代表取締役)

業種別AIO実践観光・宿泊・飲食(インバウンド)
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