VI-D2 AIOリサーチでの活用――競合・一次資料を放り込んで構造を掴む
競合ページや一次資料をまとめて比較・整理する使い方を身につける
このレッスンの狙い:NotebookLMを使ってAIOの競合・一次資料リサーチを効率化できる
最終更新: 2026-07-25
この記事の要点
- NotebookLMを使ってAIOの競合・一次資料リサーチを効率化できる
- 競合分析を「読む作業」から「聞く作業」に変える
- 一次資料の束から共通パターンを抽出する
NotebookLM・AIリサーチツール活用
VI-D2
スライド教材は準備中です。本文テキストでレッスン内容を全て学べます。
前レッスンで確認したソースグラウンディングの仕組みは、AIOの実務リサーチでそのまま武器になります。競合サイトのページ・業界レポート・一次資料をまとめてノートブックに放り込み、横断的に比較・整理させるという使い方です。海外のマーケティング系メディアでも、競合のWebページや資料をソースとして読み込ませ、ポジショニングや訴求の違いを比較表にまとめる活用法が紹介されています(出典: MarTech, 2026年)。
競合分析を「読む作業」から「聞く作業」に変える
これまでのやり方は、競合サイトを1社ずつ開き、目視で特徴をメモしていく方法が中心でした。NotebookLMでは、複数社の競合ページやプレスリリース、事例記事をまとめてソースとして追加し、「3社の強みの違いを表にまとめて」「共通して訴求している言葉は何か」といった質問を投げるだけで、構造化された比較が返ってきます。ページを何度も往復してメモを取り直す手間が減る分、浮いた時間を「なぜその差が生まれているのか」という解釈作業に回せるのが実務上の一番の効果です。
- 競合サイトのURLや資料PDFを集める
- ノートブックにソースとして追加する
- 比較・共通点・差分を質問形式で聞く
- 回答の引用元を1つずつ開いて裏取りする
- 構造化された結果を自社の企画資料に転記する
用語解説
引用元の裏取りとは、NotebookLMが生成した比較結果や要約をそのまま使わず、回答に付いた引用リンクを開いて元の競合ページ・資料の該当箇所を人間の目で確認する作業のことです。AIの整理力と、人間の確認作業はセットで使うのがAIOリサーチの基本姿勢です。
一次資料の束から共通パターンを抽出する
業界レポートや調査記事を複数まとめて読み込ませ、「これらの資料に共通して出てくる数字や傾向は何か」と質問すると、ページを1本ずつ読むよりも早く共通パターンの当たりをつけられます。ただし、NotebookLMが抽出した「共通パターン」は仮説の材料であり、そのまま断定的な結論として使わないことが重要です。特にAIOの数値データは調査元によって定義がまちまちなので、最終的な数字は必ず元の資料の該当ページで確認してから使いましょう。
注意
無料プランではノートブックあたりのソース数が50件までという上限があります(出典: Google公式サポートページ, 2026年7月確認)。大量の競合資料をまとめて分析したい場合は、上限に達していないかを事前に確認してから作業に入ってください。
案件・クライアントごとにノートブックを分ける
複数の案件を並行して抱える実務では、1案件につき1ノートブックという運用ルールを最初に決めておくと後で迷いません。案件Aの競合資料と案件Bの競合資料を同じノートブックに混ぜてしまうと、質問への回答に無関係な情報が混入し、比較の精度が落ちてしまいます。ノートブックのタイトルに案件名と作成日を入れておくだけでも、あとから見返したときの検索性が大きく変わります。診断ツールのように定量スコアを出す仕組みではありませんが、資料を構造化して仮説を素早く立てる下準備としては、AIO診断の前段階で十分に役立ちます。
実践ステップ
- 分析したい競合を3〜5社選び、それぞれのサービスページ・料金ページのURLを控える
- 新しいノートブックを作り、集めたURLと自社の関連資料をソースとして追加する
- 「各社の強みと弱みを表にまとめて」と質問し、比較結果を出させる
- 回答に付いた引用元を開き、要約が元のページと食い違っていないか確認する
- 裏取りできた内容だけを、自社の企画書や提案資料の下書きに転記する
まとめ
NotebookLMは、競合ページや一次資料を「読む」から「聞く」に変えるリサーチツールとして使えます。ただし出力はあくまで下調べの叩き台であり、引用元を確認する裏取り作業を省略しないことが、AIOリサーチの精度を左右します。次のVI-D3では、リサーチした内容をコンテンツそのものに変換する、音声・動画・スライド生成の活用に進みます。
このレッスンはテキストで学べます。スライド教材は順次追加予定です。
確認テスト
選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。
Q1. 無料プランでは、1つのノートブックに追加できるソース数に50件までという上限がある。
本文の通り、無料プランのソース数上限は50件です。大量の競合資料を分析する際は事前に上限を確認する必要があります。
Q2. 「引用元の裏取り」とは何を指すか。
引用元の裏取りとは、NotebookLMが生成した比較結果や要約をそのまま使わず、回答に付いた引用リンクを開いて元の資料の該当箇所を人間の目で確認する作業のことです。
Q3. 複数の案件を並行して扱う実務で、本文が推奨している運用ルールはどれか。
1案件につき1ノートブックという運用ルールを最初に決め、タイトルに案件名と作成日を入れておくと、後から見返したときの検索性が変わります。
このレッスンのFAQ
Q. NotebookLMが抽出した競合の「共通パターン」は、そのまま結論として使ってよいですか?
いいえ、そのまま断定的な結論として使うべきではありません。仮説の材料として捉え、最終的な数字は元の資料の該当ページで確認してから使う必要があります。
Q. 無料プランでノートブックに追加できるソース数に上限はありますか?
あります。無料プランではノートブックあたりのソース数が50件までという上限があります。
Q. 案件Aと案件Bの競合資料を同じノートブックに混ぜて追加してもよいですか?
避けたほうがよいです。無関係な情報が混入して比較の回答精度が落ちるため、1案件につき1ノートブックを分けて運用することが推奨されています。