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III-D2 SSR・SSGで対応する

サーバー側で事前にHTMLを生成し、AIボットにも読める形にする対応

このレッスンの狙い:SSR・SSGによる対応の選択肢を技術担当に説明できる

最終更新: 2026-07-23

この記事の要点

  • SSR・SSGによる対応の選択肢を技術担当に説明できる
  • そもそもCSR・SSR・SSGは何が違うのか
  • どちらを選ぶかの判断軸
サイト構造・レンダリング・速度III-D2

SSR・SSGで対応する

技術担当への説明の仕方を身につける

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前のレッスンで、AIクローラーはJavaScriptを実行しないため、クライアントサイドレンダリングに依存したページが「空白」に見えてしまうリスクを確認しました。対応策としてよく名前が挙がるのがSSR(サーバーサイドレンダリング)SSG(静的サイト生成)の2つですが、実際に手を動かすのは技術担当や制作会社です。マーケティング側に必要なのは、この2つの違いを技術担当へ自分の言葉で説明できる理解です。

そもそもCSR・SSR・SSGは何が違うのか

整理すべきは3つの言葉です。CSR(クライアントサイドレンダリング)は、ブラウザがJavaScriptを実行してはじめて画面のHTMLが組み立つ方式で、React・Vue等のSPA(シングルページアプリケーション)でよく使われます。これがIII-D1で扱った「AIには空白に見える」原因でした。SSR(サーバーサイドレンダリング)は、ユーザーやボットがアクセスするたびにサーバー側で都度HTMLを組み立てて返す方式で、最初のレスポンスの時点で文字としてコンテンツが存在します。SSG(静的サイト生成)は、事前(ビルド時)に全ページ分のHTMLファイルをあらかじめ作っておき、アクセスがあったらそのまま返す方式です。どちらも「AIクローラーが訪れた瞬間に、文字として読めるHTMLが用意されている」という点でCSR単体とは決定的に違います。

どちらを選ぶかの判断軸

選択の軸は主に更新頻度です。料金・会社概要・サービス紹介など更新頻度が低いページはSSGと相性が良く、表示速度も速くなりやすいという利点があります。一方、在庫連動の商品ページやログイン後の会員専用コンテンツなど、アクセスごとに内容が変わるページはSSRが向いています。既存のSPAサイトを丸ごと作り直す余力がない場合の折衷案として、AIクローラー等のボットにだけ事前レンダリング済みのHTMLを返す「動的レンダリング(dynamic rendering)」という手法も選択肢になります。いずれも一長一短があるため、自社の更新頻度と開発リソースに応じて技術担当と相談するのが現実的な進め方です。

技術担当への伝え方

マーケティング側が実装するわけではないからこそ、伝え方が重要になります。「JSでフロント実装しているページの重要コンテンツ(料金・FAQ・事例)が、AIクローラーには読めていない可能性がある。SSR・SSG・prerenderingのいずれかで、初期HTMLの時点で文字として存在する状態にできないか」という課題ベースの伝え方をすると、技術担当も対応方針を検討しやすくなります。いきなり「SSGに全部書き換えて」と手段を指定するより、まずIII-D1で作った「JS依存が疑われるページ一覧」を渡すところから始めるとスムーズです。

移行時に確認しておきたいこと

SSR・SSGへの移行や動的レンダリングの導入後は、見た目上の表示だけでなく、AIクローラーが見るであろう初期HTMLの中身まで確認することが欠かせません。移行が中途半端だと、一部のコンポーネントだけJS依存のまま残ってしまうことがあります。III-D1で紹介したソース確認・curlでの確認手順を、対応後にもう一度実行して初めて「対応が完了した」と言える、という認識を持っておきましょう。

実践ステップ

  1. III-D1で作成したJS依存ページ一覧を、更新頻度(高/低)で仕分ける
  2. 更新頻度が低いページ(料金・会社概要等)から、SSG化の相談を技術担当に持ちかける
  3. 更新頻度が高いページ(在庫・会員専用等)は、SSRまたは動的レンダリングの検討を依頼する
  4. 全面的な作り直しが難しい場合、ボット向けの動的レンダリングだけ先行導入できないか確認する
  5. 対応後は、III-D1のソース確認・curl確認の手順で、文字として読める状態になったか再チェックする
  6. 対応の優先順位と進捗を、料金・FAQ・事例の順で一覧管理しておく

まとめ

CSR・SSR・SSGの違いは、「AIクローラーが最初に受け取るHTMLに、コンテンツが文字として存在するかどうか」という一点に集約されます。全面的な作り直しをしなくても、更新頻度の低い重要ページから段階的にSSG化する、あるいはボット向けの動的レンダリングを先行導入するといった現実的な選択肢があります。ぶっちゃけ、実装そのものはエンジニアの仕事ですが、どのページが問題を抱えているかを一覧にして渡せるかどうかで対応のスピードは大きく変わってきます。ページの中身の問題を片付けたら、次はサイトの骨組み側――URLと階層の設計に目を向ける番です(III-D3)。

このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。

確認テスト

選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。

Q1. SSGは、ユーザーやボットがアクセスするたびにサーバー側で都度HTMLを組み立てて返す方式である。

Q2. 料金・会社概要など更新頻度が低いページに向いているとされる方式はどれか。

Q3. 既存のSPAサイトを丸ごと作り直す余力がない場合の折衷案として紹介されている手法は何か。

このレッスンのFAQ

Q. SSRとSSGはどちらを選べばよいですか?

更新頻度が低いページはSSGと相性が良く、アクセスごとに内容が変わるページはSSRが向いているとされています。

Q. マーケティング担当者が技術担当にこの課題をどう伝えればよいですか?

「重要コンテンツがAIクローラーに読めていない可能性がある」という課題ベースの伝え方が、手段を指定するより対応方針を検討しやすいとされています。

Q. SSR・SSGへ移行したら対応完了と言えますか?

見た目上の表示だけでなく、AIクローラーが見るであろう初期HTMLの中身まで確認して初めて対応完了と言えます。

監修:鈴木晋介(株式会社WEBMARKS 代表取締役)

レンダリング実装
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