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IX-E10 ASEAN横断——多言語・モバイルファーストのAIO設計

多言語・モバイルファーストのAIO設計

このレッスンの狙い:ASEAN6カ国に共通するGoogle依存構造と例外要因、モバイルファーストの検索特徴を理解し、国別の個別設計に落とし込めるようになる

最終更新: 2026-07-25

この記事の要点

  • ASEAN6カ国に共通するGoogle依存構造と例外要因、モバイルファーストの検索特徴を理解し、国別の個別設計に落とし込めるようになる
  • 検索エンジンシェアの横断比較
  • モバイルファーストが生むAI検索の特徴
ASEAN(東南アジア)IX-E10

ASEAN横断——多言語・モバイルファースト設計

6カ国共通の構造と国別の例外を押さえる

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ここまでASEAN6カ国を個別に見てきました。最後に全体を横断し、「Google依存度は軒並み90%超だが、国ごとに例外要因がある」という共通構造と、モバイルファーストゆえのAI検索の特徴を整理します。

検索エンジンシェアの横断比較

2026年6月時点のStatCounterデータを国別に並べると、Googleシェアはシンガポール92.98%・インドネシア93.65%・タイ99.58%・ベトナム95.59%・マレーシア93.31%・フィリピン90.3%となっています。最も高いタイの99.58%と最も低いフィリピンの90.3%でも、いずれも90%を超えているのがASEANの共通点です。一方でベトナムのCocCoc(3.62%)のように一国だけの例外要因も存在するため、「ASEAN一括」ではなく国別の検索エコシステムの差を見極める必要があります。

シンガポール

Google92.98%

インドネシア

Google93.65%

タイ

Google99.58%

ベトナム

Google95.59%(CocCoc3.62%が例外要因)

マレーシア

Google93.31%

フィリピン

Google90.3%(ASEAN最低でも90%超)

モバイルファーストが生むAI検索の特徴

東南アジアのAI検索採用は前年比190〜210%で成長しており、プロンプトの40%超がキーボード入力ではなく音声・写真・動画アップロードによるものだという報告があります(出典: Mavic AI GEO in Southeast Asia 2026 Playbook)。音声検索クエリの70%が完全な疑問文の形で発話される一方、タイプ入力では疑問文形式は12%にとどまるという指摘もあり(出典: Digital Applied Voice Search Statistics 2026)、Q&A形式の構造化コンテンツが東南アジアでは特に有効と考えられます。シングリッシュ・マングリッシュ・バハサ等の口語表現を含む多言語処理の複雑さも、東南アジアAI音声サービス展開の課題として挙げられているという報告があります(出典: Auto Interview AI Singapore & SEA 2026)。

ポイント

「英語で作って現地語で磨く」というハイブリッド運用が実務的だという報告があります(出典: MasterConcept)。業務・生産性用途では英語が優勢である一方、生活・創作用途では現地語のリクエストが急増する傾向を踏まえ、コンテンツの土台は英語で作り、現地語版は用途に応じて優先度を調整するアプローチが現実的です。

日本企業の進出動向を踏まえて

ASEAN主要6カ国における日系企業拠点数は合計約14,700拠点で、タイが全体の約4割を占めるという報告があります(出典: UpAsia 東南アジア進出日本企業一覧2026)。近年はベトナムの伸びが顕著で、いわゆる「チャイナ・プラスワン」戦略の受け皿として進出が加速しているという指摘もあります。日本企業がASEANでAIOに着手する際は、進出規模の大きいタイ・ベトナムを軸にしつつ、国別の検索エコシステムの違いを踏まえた個別設計が欠かせません。

実践ステップ

  1. 進出先(または注力予定国)のGoogleシェアと例外要因(CocCoc等)をStatCounterで確認する
  2. 主要プロンプトが音声・画像・テキストのどの形式で来ているか、自社の流入データで確認する
  3. Q&A形式の構造化コンテンツを、疑問文ベースで用意する
  4. 英語コンテンツを土台にしつつ、現地語版の優先度を用途(業務向けか生活向けか)で判断する
  5. 日系企業拠点数の多い国(タイ・ベトナム等)を軸に、ASEAN展開の優先順位を整理する

まとめ

ASEAN6カ国はいずれもGoogleシェア90%超という共通構造を持ちながら、CocCocのような例外要因や、モバイルファーストゆえの音声・画像利用の広がりという固有の特徴も併せ持っています。国ごとの違いを踏まえた個別設計が、ASEAN全体でのAIO成功の前提になります。次のレッスンからは、南アジア最大の市場であるインドを扱います。

このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。

確認テスト

選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。

Q1. ASEAN6カ国の中で、フィリピンのGoogleシェアは80%を下回っている。

Q2. 東南アジアのプロンプト形式について、本文が報告する数値は。

Q3. ASEAN主要6カ国における日系企業拠点数のうち、タイが占める割合は。

このレッスンのFAQ

Q. ASEAN6カ国のGoogleシェアに共通する構造は何か。

いずれも90%を超えており、最も低いフィリピンでも90.3%、最も高いタイは99.58%です。

Q. 東南アジアのAI検索利用にはどんな特徴があるか。

プロンプトの40%超がキーボード入力ではなく音声・写真・動画アップロードによるものと報告されており、モバイルファーストな利用行動が特徴です。

Q. 日本企業がASEAN展開で軸にすべき国はどこか。

日系企業拠点数が多いタイ・ベトナムを軸にしつつ、国別の検索エコシステムの違いを踏まえた個別設計が必要とされています(拠点数の約4割をタイが占める)。

監修:鈴木晋介(株式会社WEBMARKS 代表取締役)

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