スライドテキスト+スライドで学ぶ

III-A3 ClaudeBot系クローラーを理解する

Anthropic社が使うクローラーの役割と制御時の注意点

このレッスンの狙い:ClaudeBot系クローラーの扱いを判断できる

最終更新: 2026-07-23

この記事の要点

  • ClaudeBot系クローラーの扱いを判断できる
  • Anthropicも役割ごとに複数のボットを運用している
  • 「3ボットすべてrobots.txtを尊重する」という明言
AIクローラー制御III-A3

ClaudeBot系クローラーを理解する

Anthropicの体制とrobots.txt遵守姿勢を見る

1 / 9

前のレッスンでOpenAIの3ボット構造を見ました。今回はAnthropicの体制を見ながら、両社の姿勢の違い、特にrobots.txt遵守をどこまで明言しているかの対比を押さえます。「言っていること」と「やっていること」が一致しているかどうかの見極め方が、このレッスンの軸になります。

Anthropicも役割ごとに複数のボットを運用している

Anthropicが運用するクローラーも、モデルの学習データを集めるClaudeBot、Claude検索の関連性向上のためにインデックスを作るClaude-SearchBot、ユーザーが対話中に指定したページをその場で取得するClaude-Userの3種類に分かれます。さらにClaude Code CLI専用のclaude-codeという4つ目のボットも運用されています(出典: Anthropic公式サポート, 2026年)。III-A2で見たOpenAIと同じ「学習・検索索引・ユーザー代行」の3分類が、ここでも当てはまります。

「3ボットすべてrobots.txtを尊重する」という明言

Anthropicは2026年2月にクローラー文書を更新し、3ボットすべてがrobots.txtを尊重すると明確に述べました(出典: Anthropic公式サポート, 2026年2月)。これはIII-A2で見たOpenAIのChatGPT-Userのグレーゾーンとは対照的な姿勢です。ただしAnthropic自身も「IPブロックは確実ではないためrobots.txt設定が推奨される」としており、宣言を信じきるのではなく設定と実測の両方で備える発想は変わりません

数字で見るClaudeBotの急成長

Cloudflare Radarの分析では、AI関連ボットのHTTPリクエストに占めるClaudeBotの割合は2026年4月に11.69%でGPTBotをリードし、5月には9.73%まで下がったものの、6月には前月比+66%の20.0%まで急増してMeta-ExternalAgentやGPTBotを抜き2位に浮上しました(出典: Cloudflare Radar, 2026年6月)。クロール:リファラル比率(クロール1回に対し人間の来訪が何件返るか)も、2026年1〜3月期の23,951:1から5月末時点で10,300:1まで改善したとされます(出典: Cloudflare Radar, 2026年5月)。JSファイル取得率はリクエストの23.84%とGPTBotの11.50%より高いものの、実行はしません(出典: Vercelブログ「The Rise of the AI Crawler」, 2026年)。

robots.txtでの書き方

4種類のボットのうち、必要なものだけを個別に指定します。

User-agent: ClaudeBot
Disallow: /

User-agent: Claude-SearchBot
Allow: /

User-agent: Claude-User
Allow: /

学習用のClaudeBotだけ拒否し、検索・ユーザー代行は許可する組み合わせも1つのファイルで両立できます。この設計判断そのものの深掘りは編III-A7で扱います。

実践ステップ

  1. ログでClaudeBot・Claude-SearchBot・Claude-User・claude-codeのアクセス有無を確認する
  2. Anthropicの「3ボットとも尊重する」という明言を踏まえつつ、実際のログでも挙動を確認する
  3. 自社方針に沿ってrobots.txtにUser-agentごとの記述を追加する
  4. IPブロックだけに頼らず、robots.txtの記述を必ず併用する
  5. 半年後を目安に、シェアや方針の変化がないか再点検する予定を入れる

まとめ

AnthropicのクローラーはOpenAIと同じ3分類構造を持ちながら、robots.txt遵守について明確に約束している点が特徴です。ただし明言があっても実測での確認は欠かせません。「言ったことを信じつつ、手元のログでも裏を取る」姿勢が安全です。この「宣言と実態」というテーマは、次のPerplexityBotでさらに際どい形で登場します。

このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。

確認テスト

選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。

Q1. Anthropicは2026年2月、ClaudeBot・Claude-SearchBot・Claude-Userの3ボットすべてがrobots.txtを尊重すると明言した。

Q2. Anthropicが運用するクローラーのうち、Claude Code CLI専用として運用されているものはどれか。

Q3. ClaudeBotのクロール:リファラル比率は、2026年1〜3月期から5月末時点でどう変化したと報告されているか。

このレッスンのFAQ

Q. Anthropicは「robots.txtを尊重する」と言っているので設定を確認しなくても大丈夫ですか?

宣言があっても、Anthropic自身が「IPブロックは確実ではない」としており、実測での確認が推奨されます。

Q. Anthropicのクローラーは何種類ありますか?

ClaudeBot・Claude-SearchBot・Claude-Userに加え、Claude Code CLI専用のclaude-codeを含めた4種類が運用されています。

Q. 学習用のClaudeBotだけを拒否し、検索・ユーザー代行は許可することはできますか?

できます。4種類のボットのうち必要なものだけを個別にrobots.txtで指定できます。

監修:鈴木晋介(株式会社WEBMARKS 代表取締役)

クローラー制御Claude
まだ完了にしていません。

AIエージェント開発・AI検索最適化(AIO)の実装支援

AIエージェント開発・AI検索最適化(AIO)・LLMの内製化まで、学んだ内容を自社実装につなげたい方にWEBMARKSが伴走します。

無料相談してみる