IX-K4 Google以外をどう攻めるか——国別プラットフォーム対応表
国別プラットフォーム対応表
このレッスンの狙い:Naver・Baidu系・Yandex系・CocCocという非Googleプラットフォームの引用ロジックの違いを理解し、国別に計測・対応を使い分けられるようになる
最終更新: 2026-07-25
この記事の要点
- Naver・Baidu系・Yandex系・CocCocという非Googleプラットフォームの引用ロジックの違いを理解し、国別に計測・対応を使い分けられるようになる
- 韓国:Naver AI Briefingという別のゲート
- 中国:Baidu・DeepSeek・Doubao・Qwenの多極化
海外AIOというと「Googleの検索結果でどう引用されるか」に意識が向きがちですが、世界には検索の主戦場がGoogleではない国が複数あります。今回は、Naver(韓国)・Baidu系(中国)・Yandex系(ロシア)・CocCoc(ベトナム)という4つの非Google勢力を、対応表として整理します。
韓国:Naver AI Briefingという別のゲート
韓国はStatCounter基準でGoogle45.91%・Naver43.68%と拮抗し、国内訪問ログ基準ではNaverが64%前後まで逆転するという報告もあります。NaverのAI検索機能「AI Briefing」は全検索クエリの約20%に適用され、引用されるコンテンツの約7割がブログ・カフェ発のUGCという構造が明らかになっています。外部ドメインは候補プールに入りにくく、C-Rank(一貫性・時系列投稿履歴)とD.I.A.+(体験的シグナル・滞在時間)という2つの評価軸が引用選定を左右するとされています。
用語解説
Naver AI Briefingとは、Naver検索の最上部に表示される生成AI要約機能です。候補プールがブログ・カフェ・知識iNといった自社エコシステム中心に構成されており、通常の欧米型SEOだけでは入り込みにくい特徴があります。
中国:Baidu・DeepSeek・Doubao・Qwenの多極化
中国の検索市場はBaiduのシェアが月次で40〜65%の幅で変動するとされ、単月の数値を鵜呑みにできません。加えてDeepSeek(月間5.41億訪問)・豆包/Doubao(1.64億)・Qwen(4,400万)といった生成AIサービスが急伸しており、Baidu一強から多極状態へ移行しています。中国国内でサイトを運営するにはICP(インターネットコンテンツプロバイダ)ライセンスが実務上の前提になり、現地法人の有無でホスティング戦略(本土/香港)が変わります。
ロシア:Yandex・Alice・GigaChatの3つ巴
ロシアはYandexが71.03%を握り、Googleは26.53%にとどまります(StatCounter、2026年6月)。生成AI機能「Yandex Neuro」に加え、音声アシスタント「Alice」はロシアAIユーザーの14.3%が利用するNo.1アシスタントとされ、Sberbank系の「GigaChat」はB2B・法人系クエリで強いという分析があります。同じロシア語圏でも、AliceとGigaChatはシェア・オブ・ボイスが2〜3倍差になるケースが報告されており、両者は別々のデータ生態系に依拠するため個別に可視性を監視する必要があります。
Naver(韓国)
ブログ・カフェのUGC中心、C-Rank/D.I.A.+が鍵
Baidu系(中国)
Baidu・DeepSeek・Doubao・Qwenの多極化、ICP前提
Yandex系(ロシア)
Yandex Neuro・Alice・GigaChatの複数対策が必要
CocCoc(ベトナム)
Google95.59%の中でシェア3.62%を保つ地場勢力
ベトナムは検索の95.59%がGoogleという圏内でも、地場検索エンジンCocCocが3.62%のシェアを維持しており、ASEANで唯一「非Googleの自国勢力」が観測できる市場です。2026年3月施行のベトナムAI法とあわせて、規制と地場プラットフォームの両面を見る必要があります。
注意
非Googleプラットフォームは、Google向けの構造化データ・E-E-A-T施策だけでは対応できません。Naverならブログ・カフェへの投稿、GigaChatなら構造化データと事実整合性というように、プラットフォームごとに評価軸が異なることを前提に計画してください。
実践ステップ
- 進出先国の検索エンジン・AIプラットフォームの勢力図をStatCounter等で確認する
- Googleとは別に、現地優位プラットフォーム(Naver・Baidu系・Yandex系等)を特定する
- 各プラットフォームの引用ロジック(UGC中心か、構造化データ重視か等)を調べる
- ICP登録や現地法人の要否など、参入障壁になる規制要件を確認する
- プラットフォームごとに可視性計測の方法を分け、月次でモニタリングする
まとめ
海外AIOでは、Googleだけを見ていると市場の半分以上を見落とす国が複数あります。韓国のNaver、中国のBaidu・DeepSeek・Doubao・Qwen、ロシアのYandex・Alice・GigaChat、ベトナムのCocCocは、それぞれ異なる引用ロジックを持つ別々の対策対象です。次のレッスンでは、こうした国々に共通する規制カレンダーの読み方を見ていきます。
このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。
確認テスト
選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。
Q1. 韓国のNaver AI Briefingは全検索クエリの約50%に適用され、引用されるコンテンツの約7割がブログ・カフェ発のUGCという構造が明らかになっている。
正しくは、全検索クエリの約20%に適用されています。
Q2. 中国のDeepSeekの月間訪問数はどの程度と報告されているか?
DeepSeekは月間5.41億訪問と報告されています(豆包/Doubao1.64億、Qwen4,400万)。
Q3. ベトナムの地場検索エンジンCocCocが維持しているシェアはどの程度か?
Google95.59%の中でも、CocCocは3.62%のシェアを維持しています。
このレッスンのFAQ
Q. Naver AI Briefingで引用選定を左右するとされる2つの評価軸は何ですか?
C-Rank(一貫性・時系列投稿履歴)とD.I.A.+(体験的シグナル・滞在時間)の2つです。
Q. 中国でサイトを運営する際に実務上前提となるライセンスは何ですか?
ICP(インターネットコンテンツプロバイダ)ライセンスが実務上の前提になります。
Q. 非Googleプラットフォームへの対応で注意すべき点は何ですか?
Google向けの構造化データ・E-E-A-T施策だけでは対応できず、プラットフォームごとに評価軸が異なることを前提に計画する必要があります。