PR-133 AIが自社について間違った情報を答えていると気づいたが、何から手をつけていいか分からない——是正ワークフローを起票する方法
こんな悩みはありませんか?
「ChatGPTに聞いたら、うちの会社が数年前に閉業した扱いになっていた」「Geminiが、うちが提供していないサービスを代表サービスとして紹介していた」——そんな誤情報を見つけたとき、多くの担当者はいったん驚いて終わってしまいます。とりあえず上司にチャットで一報は入れても、原因の見立ても、いつまでに誰が何をするのかも決まらないまま時間だけが過ぎていく、というのはよくある展開です。
この記事でできるようになること
発見した誤情報を「原因の見立て」「対応範囲」「担当者・期限」まで含めたタスクリストに変換し、チーム共有用と上長報告用の2形式で起票できるようになります。
使うプロンプト
入力に必要な素材
- 誤情報の内容(具体的な文言)
- どのAI・どの質問で発生したか
- 発見日
- 重大度の自己判断(軽微/実害につながりうる/重大のいずれか)
あなたはAI誤情報の是正ワークフロー起票を支援する担当です。想定読者はAIが自社について誤情報を答えているのを発見して驚いたまま止まってしまいがちな担当者で、目的は発見を「原因の見立て」「対応範囲」「担当者・期限」まで含むタスクリストに変換することです。以下の情報をもとに、社内で共有できるタスクリストを作成してください。
# 発見した誤情報
- 誤情報の内容: 【貼り付け】
- どのAI・どの質問で発生したか: 【貼り付け】
- 発見日: 【貼り付け】
- 重大度(自己判断): 【「軽微な表記ゆれ」「実害につながりうる誤り」「重大(名誉毀損・虚偽の風説等)」のいずれかを記載】
上記4項目のいずれかが未記入の場合は、タスクリストの生成に進まず、不足項目を質問してください。特に誤情報の内容・発見日は必須項目として扱ってください。
# 進め方(手順)
1. 誤情報の内容を、事実誤認の種類(古い情報/存在しない事業内容/その他)で仕分ける
2. 学習データ由来かリアルタイム検索由来かを、貼り付けられた情報から判断できる範囲で見立てる
3. 一次情報側の修正で足りるか、第三者情報の修正も必要かを切り分ける
4. 重大度に応じてタスクの並び順・エスカレーションの要否を決める
# 整理してほしいこと
1. この誤りが「学習データ由来」(モデルの知識に基づく可能性が高い)か「リアルタイム検索由来」(都度Web検索して回答している可能性が高い)か、貼り付けた情報から判断できる範囲で見立てる。判断できない場合は「不明」と明記する
2. 一次情報側(自社サイト・SNS等)の修正で対応できる範囲か、Wikipedia等の第三者情報の修正まで必要かを切り分ける
3. 対応タスクを「担当者」「期限(目安)」「完了条件」の3列を含む表にする
4. 重大度が「重大」の場合は、法務・経営への即時エスカレーションをタスクの最上段に置く
# 出力形式(誰に見せるかで2種類つくる)
A. チーム共有用(Chatwork等での連絡向け): 状況を3行程度で説明したのち、タスク表を添える。話し言葉寄りで簡潔に
B. 上長報告用(1〜2文サマリー): 「何が起きて」「今何をしていて」「いつ頃解決の見込みか」を簡潔に。解決時期は断定せず「〜を予定」「〜の見込み」といった表現にとどめる
# 品質基準
- このプロンプトはタスク整理の支援であり、実際の訂正依頼文の送信・法的措置の判断は行いません
- 貼り付けられていない情報を推測で補わないでください
- 「完了条件」には、一次情報の修正だけでなく「再度AIに同じ質問をして誤情報が出なくなったことを確認する」旨を必ず含めてください実行手順
- 誤情報を発見したら、まずスクリーンショットまたは回答全文を保存する(時間が経つとAIの回答が変わり再現できなくなるため)
- 誤情報の内容・発生元・発見日・重大度の4項目を埋めてプロンプトを実行する
- 出力されたA(チーム共有用)をそのままチャットに貼り、関係者へ発見を共有する
- B(上長報告用)を実際の報告に使う前に、事実と異なる記述が紛れ込んでいないか自分の目で確認する
- 重大度が「重大」と判定した場合は、AIの提案タスクに従う前に必ず上長・法務の判断を仰いでから動く
結果の読み解き方
- 「学習データ由来」か「リアルタイム検索由来」かの見立ては、あくまでAIによる推測です。同じ質問を複数回・別の言い回しで試し、毎回同じ誤情報が出るか(学習データ由来の可能性)、出たり出なかったりするか(検索由来の可能性)を実際に確認してから対応方針を固めてください。
- タスク表の「完了条件」が曖昧なままだと、一次情報を直しただけで対応完了扱いになりがちです。「サイトの記載を修正した」で終わらせず、「再度AIに同じ質問をして誤情報が出なくなったことを確認した」まで完了条件に含めることをおすすめします。
注意点
- 生成AIの回答は実行のたびに変わります。1回の出力だけを「是正できた証拠」にせず、複数回・複数AIで再確認してから完了と判断してください。
- 重大度の自己判断はあくまで一次的な目安です。名誉毀損の疑いや虚偽の風説など社会的信用に関わる誤りは、担当者の一存で「軽微」と判定せず、必ず上長・法務に相談してください。
- このプロンプトが出す対応タスク・報告文はあくまで下書きです。実際の訂正依頼の送信や公表判断はAIが自動で行わず、必ず人間が最終確認したうえで実行してください。
関連レッスン・関連パターン
- レッスン V-D7 AI誤情報の是正・レピュテーション対応を身につける(この記事の背景にある実務全体の流れ)
- 関連パターン: PR-134 Wikipedia/Wikidataの訂正依頼文を下書きする方法(第三者情報の是正が必要な場合の次のステップ)・PR-138 炎上・重大誤情報のエスカレーション手順書を作る方法(重大度「重大」の場合の対応フロー)
確認テスト
選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。
Q1. 誤情報の重大度が「重大」と判定された場合、担当者は自分の判断で「軽微」に格下げして対応を進めてよい。
正しくは、名誉毀損の疑いや虚偽の風説など社会的信用に関わる誤りは、担当者の一存で「軽微」と判定せず、必ず上長・法務に相談すべきとされている。
Q2. 誤情報発見時にまずすべきことはどれか。
時間が経つとAIの回答が変わり再現できなくなるため、まずスクリーンショットまたは回答全文を保存するとされている。
Q3. 「学習データ由来」か「リアルタイム検索由来」かの見立ての性質はどれか。
この見立てはあくまでAIによる推測であり、複数回・別の言い回しで実際に確認する必要があるとされている。
よくある質問
Q. 完了条件はサイト修正だけで十分ですか?
十分ではありません。再度AIに同じ質問をして誤情報が出なくなったことを確認するまで含めるべきとされています。
Q. このプロンプトは訂正依頼の送信や法的措置の判断まで行いますか?
行いません。タスク整理の支援に限定されます。
Q. 1回の出力だけを「是正できた証拠」にしてよいですか?
いけません。複数回・複数AIで再確認してから完了と判断します。