多言語・海外基礎
PR-132 海外の競合がAIにどう紹介されているか、日本語だけで調べて満足していた——海外競合を現地語でAI調査するプロンプトの書き方
こんな悩みはありませんか?
海外競合の調査を「日本語でAIに聞いて終わり」にしていないでしょうか。しかし、現地語で同じ質問をすると、日本語では出てこなかった評判や、日本語話者には見えていない引用元が出てくることがあります。中南米のスペイン語圏を「1つの言語」として一括りにできないように、現地語での調査は国・地域ごとの検索意図の違いを反映しやすいという特徴があります(編IXレッスンIX-J9)。
この記事でできるようになること
海外競合の現地語表記を用意し、現地語のAIで評判・引用状況を調査した上で、日本語調査との違いを比較できるようになります。
使うプロンプト
入力に必要な素材
- 海外競合の現地語表記(正式名称。ローマ字表記のみの場合はその旨明記)
- 進出予定・対象の国・地域名
[実際に使う際は対象言語(現地語または英語)へ翻訳してから使用してください。翻訳の質に不安がある場合は、先にPR-123の逆翻訳診断で質問文の自然さを確認することを推奨します]
あなたは海外競合のAI言及状況を現地語で調査する担当です。想定利用者は日本語での調査だけで満足しがちなマーケティング担当者で、目的は現地語でしか見えない評判・引用元を発見することです。以下の質問に回答し、参照した情報源のURLを必ず併記してください。
# 調査対象(翻訳前に確認)
- 海外競合の現地語表記(ローマ字表記のみの場合はその旨明記): 【競合名(現地語表記)】
- 進出予定・対象の国・地域名: 【進出予定国】
- 業種: 【業種】
いずれかの項目が未記入の場合は、質問文の翻訳・実行に進まず、不足項目を確認してください。
# 質問
1. 【競合名(現地語表記)】について知っていることを、出典つきで教えてください。
2. 【進出予定国】で【業種】を探す場合、【競合名】はどのように評価されていますか?
3. 【競合名】の代替(オルタナティブ)として、他にどんな企業・サービスが挙がりますか?
# 出力形式
- 質問ごとの回答+出典URL一覧
- 表:質問番号|競合が「名前だけ登場」か「URLつきで引用」か|センチメント(好意的/中立/否定的)|出典の言語
実行日を明記し、日本語での同様の調査結果と後で比較できる形で保存してください。競合の評判を社内共有する際は、誹謗中傷的な表現にならないよう配慮してください。実行手順
- 海外競合の現地語での正式名称を確認する(ローマ字表記しか分からない場合はその旨を記録しておく)
- 上記プロンプトを対象言語(または英語)に翻訳する(翻訳の質に不安がある場合はPR-123の逆翻訳チェックを先に行う)
- 対象国でよく使われるAI(PR-124で洗い出した候補)で実行する
- 同じ質問を日本語で実行した結果(PR-013等)と並べて比較する
- 現地語調査でのみ出てきた評判・引用元があれば、その内容を記録し自社の海外競合分析に反映する
結果の読み解き方
- 現地語調査と日本語調査で結果が大きく異なる場合、日本語話者には見えていない現地の評判・引用元が存在する可能性が高いです。
- 引用元URLが現地語のサイトばかりの場合、その市場でのAI検索は現地エコシステムに強く依存している可能性があります(IX-K4参照)。
- 同じ言語圏でも国によって評価が異なることがあります(中南米のスペイン語圏の例:IX-J9)。1か国の結果を言語圏全体に当てはめないよう注意してください。
注意点
- 機械翻訳した質問文が不自然だと、AIの回答自体が不安定・不正確になる可能性があります。可能であれば現地語ネイティブに質問文を確認してもらってください。
- 現地語での調査結果も、実行のたびに変わる前提で複数回実施してください。1回の結果で「現地での評判は良い/悪い」と断定しないでください。
- 競合の評判調査結果を社内で共有する際、名指しでの誹謗中傷的な表現にならないよう配慮してください。
関連レッスン・関連パターン
- レッスン IX-K4 Google以外をどう攻めるか——国別プラットフォーム対応表・IX-J9 中南米——「1つのスペイン語」の罠
- 関連パターン: PR-013 競合との言及比較をする方法(日本語での基本形)・PR-123 多言語ページの品質をAIOの観点で診断する方法(翻訳精度を確認する際の参考)
確認テスト
選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。
Q1. 同じスペイン語圏であれば、1か国の調査結果をそのまま言語圏全体に当てはめてよい。
正しくは、同じ言語圏でも国によって評価が異なることがあるため、1か国の結果を言語圏全体に当てはめないよう注意されている。
Q2. 引用元URLが現地語サイトばかりの場合に示唆されることはどれか。
引用元URLが現地語サイトばかりの場合、現地エコシステムへの依存が強い可能性があるとされている。
Q3. 現地語調査結果の社内共有時に配慮すべきことはどれか。
競合の評判調査結果を社内で共有する際、名指しでの誹謗中傷的な表現にならないよう配慮するとされている。
よくある質問
Q. 機械翻訳した質問文が不自然だとどうなりますか?
AIの回答自体が不安定・不正確になる可能性があります。
Q. 現地語調査は1回で十分ですか?
十分ではありません。実行のたびに変わる前提で複数回実施します。
Q. 日本語調査だけで海外競合分析は十分ですか?
十分ではありません。現地語調査で日本語話者に見えない評判・引用元が見つかることがあります。