VIII-K1 「近くの〇〇」でAIはどこまで表示されるか―ローカルクエリのAIO表示率
ローカルクエリのAIO表示率
このレッスンの狙い:ローカル意図クエリでのAIO表示率(全体では拡大中だが地域限定クエリでは相対的に低い)を理解し、自店の対策優先度を数字で判断できるようになる。
最終更新: 2026-07-25
この記事の要点
- ローカル意図クエリでのAIO表示率(全体では拡大中だが地域限定クエリでは相対的に低い)を理解し、自店の対策優先度を数字で判断できるようになる。
- クエリの種類でAIOの出方はまったく違う
- 症状・疾患系クエリ
「うちみたいな一店舗の商売に、AI検索対策なんて関係あるの?」ローカルビジネス・店舗の方からよく聞かれる疑問です。結論から言うと、ローカルクエリはAI Overviews(AIO)が最も出にくい領域の1つです。ただし「出にくい」と「関係ない」はイコールではありません。このレッスンではまず数字で実態を正確に把握し、対策にどれくらいの優先度を置くべきかを判断できるようになりましょう。
クエリの種類でAIOの出方はまったく違う
AIOは業界だけでなく、クエリの種類によっても表示率が大きく変わります。BrightEdgeの調査(出典: BrightEdge調査、Search Engine Land記事経由・2026年7月確認)によれば、症状・疾患系クエリのAIO表示率は2024年5月の82%から93%まで上昇し、ほぼ全ての検索でAIOが出る状態に近づいています。一方、店舗検索など「近くの」を含むローカルクエリでは、AIO表示率はわずか11%にとどまります。同じ調査は金融分野でも、「iDeCoとは」のような教育的クエリで91%がAIO対象になる一方、株価などリアルタイム性の高いクエリはわずか7〜8%と報告しています。
症状・疾患系クエリ
- AIO表示率は93%(2024年5月は82%)
- Googleが情報源をすでに厳選済みの領域
「近くの」ローカルクエリ
- AIO表示率は11%にとどまる
- 地域性が強く要約されにくい領域
用語解説
AIO(AI Overviews)表示率とは、あるキーワードで検索したときに、Googleが検索結果の上部にAIによる要約回答を表示する割合のことです。表示率が低いクエリほど、従来型の検索結果(リンクの一覧)がまだ主戦場だと考えられます。
全体としてはAIOの表示自体は拡大傾向にある
個別クエリの表示率は低めでも、AIOという仕組み自体が縮小しているわけではありません。2026年6月の報道では、Google AI Overviewsは全検索の約48%にまで表示が拡大したとされています(出典: Digital Information World, 2026年6月・アグリゲーター記事のため要確認)。別の調査ではローカル意図クエリに限定した表示率として、米国で約22%、DACH地域(ドイツ・オーストリア・スイス)で約10%という報告もありますが、こちらも数値の確からしさは要確認とされています(出典: OpenLens)。
注意
「48%」「22%」「11%」など、ローカル関連のAIO表示率を報じる記事は複数ありますが、調査主体・対象クエリ・地域が異なるため単純に並べて比較できません。本レッスンでは「調査によって幅がある」という前提で数字を扱ってください。
だからこそ「今すぐ全部」ではなく優先順位が要る
ここまでの数字を踏まえると、ローカルビジネスがAIO対策に投じる労力の優先順位は、EC・SaaS・観光宿泊のような業界とは同じになりません。表示率が相対的に低い領域だからこそ、次のK2で扱う「即決型クエリ」の特徴を理解し、Googleビジネスプロフィール(GBP)という土台をまず固めることが合理的な出発点になります。焦って高度な施策から手を付けるより、地に足のついた基礎固めのほうが結果的に近道です。
実践ステップ
- 自店の業種・商品に近い「近くの〇〇」型のキーワードを3つ書き出す
- ChatGPTかPerplexityで実際にそのキーワードを検索し、AIが回答を返すか・自店が言及されるかを確認する
- Google検索でも同じキーワードを試し、AI Overviewsが表示されるかどうかを見る
- 表示されなかった場合は「まだ多くの店が同じ状況」と捉え、K2以降の基礎対策から着手する計画を立てる
まとめ
ローカルクエリのAIO表示率は、症状・疾患系クエリなどと比べると相対的に低く、報告によって10〜20%台とばらつきがあります。とはいえAIOという仕組み自体は拡大を続けており、「今は出にくい」を「対策不要」と読み替えないことが肝心です。K2では、この低い表示率の裏にある「即決型クエリ」という特徴をさらに掘り下げ、自店が優先すべき打ち手を絞り込んでいきます。
このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。
確認テスト
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Q1. BrightEdgeの調査によれば、症状・疾患系クエリのAIO表示率は2024年5月の82%から2026年には93%まで上昇した
BrightEdge調査(Search Engine Land記事経由)によれば82%から93%まで上昇したとされている。
Q2. 「近くの」を含むローカルクエリのAIO表示率として本文が示す数値はどれか
ローカルクエリのAIO表示率はわずか11%にとどまるとされている。
Q3. 教育的クエリ(「iDeCoとは」等)のAIO表示率として本文が示す数値はどれか
教育的クエリでは91%がAIO対象になると報告されている。
このレッスンのFAQ
Q. ローカルクエリはAI Overviewsが出やすいのですか。
いいえ。ローカルクエリはAI Overviews(AIO)が最も出にくい領域の1つとされ、報告によって10〜20%台とばらつきがあります。
Q. 「出にくい」なら対策不要ですか。
いいえ。AIOという仕組み自体は拡大を続けており、「今は出にくい」を「対策不要」と読み替えないことが肝心だとされています。
Q. なぜクエリの種類によってAIO表示率がこれほど違うのですか。
症状・疾患系のようにGoogleが情報源をすでに厳選済みの領域は表示率が高く、ローカルクエリのように地域性が強く要約されにくい領域は低くなる傾向があるとされています。