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VIII-I10 SUUMOだけでは足りない―ポータル依存からの脱却と併存戦略

ポータル依存からの脱却と併存戦略

このレッスンの狙い:AI検索の引用元としてSUUMO・LIFULL HOME'S等の大手ポータルが引用の4分の1超を占める一方、不動産・リノベーション事業者のオウンドメディアも4割程度引用されている実態(akarumiの200プロンプト分析)を理解し、「脱ポータル」ではなく併存戦略として自社サイトを強化する考え方を説明できるようになる。

最終更新: 2026-07-25

この記事の要点

  • AI検索の引用元としてSUUMO・LIFULL HOME'S等の大手ポータルが引用の4分の1超を占める一方、不動産・リノベーション事業者のオウンドメディアも4割程度引用されている実態(akarumiの200プロンプト分析)を理解し、「脱ポータル」ではなく併存戦略として自社サイトを強化する考え方を説明できるようになる。
  • 200プロンプト分析が示す引用の内訳
  • オウンドメディアも4割引用されている
不動産VIII-I10

脱ポータルではなく併存戦略が実態に近い

ポータル依存からの脱却と併存戦略

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「脱ポータル」は不動産業界で以前から語られてきた集客論点ですが、AI検索時代にはこの構図がより複雑になっています。今回は、AIがどの情報源を引用しているかというデータをもとに、ポータルとの付き合い方を整理します。

200プロンプト分析が示す引用の内訳

中古マンション・戸建て・土地探しを想定した200プロンプトをAIに投入し、上位100URL・引用計338回・58ドメインを分析した調査(2026年6月25日公表)では、最多引用はSUUMO(51回・15.1%)、次点はLIFULL HOME'S(40回・11.8%)で、大手ポータル2社だけで引用の4分の1超を占めていました(出典: akarumi, 2026年6月)。

引用元の内訳(200プロンプト分析)

SUUMO

51回・15.1%(最多引用のポータル)

LIFULL HOME'S

40回・11.8%(次点のポータル)

不動産・リノベ事業者のオウンドメディア

42URL・138回・40.8%

オウンドメディアも4割引用されている

一方で、不動産・リノベーション事業者のオウンドメディアも42URL・138回(40.8%)引用されており、個別企業の専門的な解説コンテンツも軽視できない規模で参照されていることが分かります(出典: akarumi, 2026年6月)。ポータルに物件情報を集約させつつ、解説コンテンツでは自社が主役になれる余地があるということです。この40.8%という比率は、ポータル2社の合計を上回っている点も見逃せません。物件検索そのものではポータルの存在感が大きい一方、購入・賃貸を検討する過程で生じる疑問や不安に答える解説コンテンツの領域では、個別企業のオウンドメディアが十分に競争力を持てることを示唆しています。

注意

この分析はn=200プロンプト・単一ベンダー(GEO/LLMO分析ツール提供会社)による調査であり、独立した第三者による追試は確認できていません。数字自体は参考にしつつ、断定的な結論の根拠として使いすぎないよう注意してください。

「脱ポータル」ではなく「併存戦略」

このデータから読み取れるのは、「ポータルが引用されなくなる」ということではありません。知識・相談型のクエリでは自社の専門コンテンツが割り込む余地がある一方、物件検索そのものではポータルの情報集約力が依然として強い、という両論が併存する構図です。I-2で扱ったクエリ分類と重ね合わせると理解しやすくなります。情報・知識型や比較・相談型のクエリでは自社サイトが選ばれる余地が大きく、物件検索そのものではポータルへの掲載も引き続き重要になります。ポータルをやめて自社サイトに一本化するという極端な判断は、現時点のデータからは支持されません。予算や工数の配分を検討する際も、どちらかをゼロにするという発想ではなく、両者にどう配分するかという観点で見直すことが実務的です。特に情報・知識型のクエリに強い解説コンテンツは、一度作れば長期間にわたって引用され続ける可能性がある資産である点も、投資判断の材料に加えておくとよいでしょう。

実践ステップ

  1. 自社が出稿・掲載しているポータル(SUUMO・LIFULL HOME'S等)を棚卸しする
  2. I-2の3分類のうち、情報・知識型と比較・相談型のクエリで自社が引用されるかテストする
  3. オウンドメディアの解説コンテンツが、専門性の高いテーマをカバーできているか確認する
  4. ポータル掲載とオウンドメディア強化の予算・工数配分を見直す
  5. 「ポータルをやめる」のではなく「併存させる」前提で年間計画を立てる
  6. 半年後を目安に、オウンドメディアの引用回数の変化を再確認する

まとめ

AI検索時代の不動産集客は、「脱ポータル」ではなく「ポータルとオウンドメディアの併存」という形で捉えるのが実態に近いといえます。SUUMO・LIFULL HOME'Sのようなポータルへの掲載は続けつつ、自社にしか書けない専門コンテンツを育てることが両輪になります。次のI-11では、AI利用の拡大の裏側で進む「信頼度の低下」というもう一つのデータを見ていきます。

このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。

確認テスト

選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。

Q1. 200プロンプト分析によれば、最も多く引用されたのはSUUMOで51回・15.1%、次点はLIFULL HOME'Sで40回・11.8%だった

Q2. 不動産・リノベーション事業者のオウンドメディアが引用された割合はどれか

Q3. 本文が推奨する不動産集客の考え方として正しいものはどれか

このレッスンのFAQ

Q. この200プロンプト分析はどれだけ信頼できますか。

n=200プロンプト・単一ベンダーによる調査であり、独立した第三者による追試は確認できていないため、断定的な結論の根拠として使いすぎないよう注意が必要とされています。

Q. オウンドメディアはポータルより引用されにくいのですか。

いいえ。オウンドメディアも42URL・138回(40.8%)引用されており、ポータル2社の合計を上回る規模で参照されています。

Q. 「脱ポータル」を目指すべきですか。

いいえ。データからは「ポータルが引用されなくなる」ことは読み取れず、知識・相談型クエリでは自社コンテンツが割り込む余地がある一方、物件検索そのものではポータルの情報集約力が依然強いという併存構図が示されています。

監修:鈴木晋介(株式会社WEBMARKS 代表取締役)

業種別AIO実践不動産
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