スライドテキスト+スライドで学ぶ

VIII-I1 住宅探しはAIとの「相談」から始まる―不動産購入・賃貸探しのAI検索利用データ

不動産購入・賃貸探しのAI検索利用データ

このレッスンの狙い:米国調査(Veterans United:住宅購入検討者の45%がAIツールを利用等)と国内調査(Good Living:戸建検討者の28.3%が生成AIを情報収集に活用)のデータを理解し、海外先行事例と国内の現在地を数字で説明できるようになる。

最終更新: 2026-07-25

この記事の要点

  • 米国調査(Veterans United:住宅購入検討者の45%がAIツールを利用等)と国内調査(Good Living:戸建検討者の28.3%が生成AIを情報収集に活用)のデータを理解し、海外先行事例と国内の現在地を数字で説明できるようになる。
  • 海外では「相談」段階からAIが使われ始めている
  • 「使う」と「信じる」は別問題
不動産VIII-I1

住宅探しはAIとの「相談」から始まっている

不動産購入・賃貸探しのAI検索利用データ

1 / 9

住宅ローンや賃貸探しの現場で、消費者はもう検索窓だけに頼っていません。ChatGPTやPerplexityに「◯◯駅周辺で子育てしやすい賃貸は」と話しかけるように相談する人が、海外ではすでに珍しくなくなっています。今回は、この行動変化を裏づける海外・国内のデータを確認し、自社の対応優先度を数字で説明できるようになりましょう。

海外では「相談」段階からAIが使われ始めている

米Veterans Unitedが2026年3月13〜24日に実施した調査(n=400、退役軍人および今後3年以内に住宅購入を予定する一般消費者)では、住宅探しでAIツールを利用したと回答した人が45%に達し、2025年第2四半期の37%から上昇しました(出典: Veterans United, 2026年3月)。53%が「人の直接関与なしに住宅を購入することに抵抗がない」と回答している点も見逃せません。

AIツール利用率の推移(Veterans United調査)
  1. 2025年Q2:37%が住宅探しでAI利用
  2. 2026年3月:45%に上昇
  3. 53%が「人の関与なし購入」に抵抗なしと回答

「調べる」だけでなく「相談する」対象としてAIが選ばれ始めている、というのがこのデータの読み解き方です。Bank of Americaが2026年4月13日〜5月10日に実施した調査でも、購入検討者・住宅所有者の20%が過去1年に住宅関連の調査でAIツール・チャットボットを利用したと回答しました(出典: Bank of America, 2026年4〜5月)。Z世代は32%、ミレニアル世代は28%と、若年層ほど利用率が高い傾向が確認できます。

「使う」と「信じる」は別問題

不動産データ企業Cotalityの調査(米加英豪対象)では、75%が取引のどこかにAIが組み込まれることを想定し、55%が月1回以上生成AIツールを利用していました(出典: Cotality, 2026年1〜2月)。一方でAIへの信頼度は米国で2025年の30%から2026年には16%へ低下しており、利用の拡大と信頼の低下が同時進行しているという点は、I-11でさらに詳しく扱います。

国内はまだ調査が薄い

国内では、伸和エージェンシー・ECマーケティングが2026年1月20日に公表した調査(戸建住宅購入検討者240人が対象)で、28.3%が生成AIを情報収集に活用していたと報告されています(出典: Good Living 友の会, 2026年1月)。この28.3%という数字は、海外のVeterans United調査が示す45%と比べるとまだ低い水準ですが、n=240という調査規模を踏まえると、業界全体の実態を正確に代表していると言い切ることもできません。同種の調査が今後繰り返し実施され、時系列でデータが蓄積されていくことで、国内における生成AI利用率の推移がより正確に見えてくると考えられます。

海外と国内、現在地の違い

海外(米国)

  • 住宅探しでのAI利用45%(Veterans United)
  • 過去1年のAI利用20%、Z世代は32%(Bank of America)
  • 75%が取引へのAI組み込みを想定(Cotality)

国内

  • 戸建検討者の28.3%が生成AIを情報収集に活用(Good Living)
  • n=240の単発調査であり継続追跡データではない
  • 業界横断の独立した表示率統計は未確認

注意

海外調査はサンプル数・時期が開示され相互に大きな矛盾はありませんが、住宅ローン・データ企業自身の調査であるため、AIとの関連性を示したい動機がある点は留保して読む必要があります。

実践ステップ

  1. 自社の主要ターゲット層(世代・購入検討段階)を書き出す
  2. Z世代・ミレニアル世代の利用率が高いというデータを踏まえ、自社の対象年代を確認する
  3. ChatGPTかPerplexityで、実際に住宅探しの相談をしてみる
  4. AIがどんな順番で質問を重ねてくるか(相談型の対話)を観察する
  5. このメモを、I-2のクエリ分類の材料として保存しておく

まとめ

住宅・賃貸探しにおけるAI利用は、海外ではすでに4〜5割規模に達し、国内でも3割弱の消費者が生成AIを情報収集に使い始めています。ただし利用の拡大と信頼の定着は必ずしも同時に進んでいません。この温度差を頭に入れたうえで、次のI-2では「どんな質問がAIに投げられているか」というクエリの中身に踏み込みます。

このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。

確認テスト

選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。

Q1. Veterans Unitedの調査によれば、住宅探しでAIツールを利用したと回答した人の割合は2025年第2四半期の37%から2026年3月には45%に上昇した

Q2. Bank of Americaの調査で、過去1年に住宅関連調査でAIツール・チャットボットを利用したと回答した世代別割合が最も高かったのはどれか

Q3. 国内の伸和エージェンシー・ECマーケティングの調査(2026年1月)で、戸建住宅購入検討者のうち生成AIを情報収集に活用していた割合はどれか

このレッスンのFAQ

Q. 海外では住宅探しでどれくらいAIが使われていますか。

Veterans Unitedの調査(2026年3月)では45%が住宅探しでAIツールを利用したと回答し、2025年第2四半期の37%から上昇しています。

Q. 日本国内の状況はどうですか。

伸和エージェンシー・ECマーケティングの調査(2026年1月、n=240)では28.3%が生成AIを情報収集に活用していたと報告されていますが、単発調査であり業界全体を正確に代表するとは言い切れません。

Q. AI利用の拡大とAIへの信頼は同時に進んでいますか。

必ずしもそうではありません。Cotalityの調査ではAIへの信頼度は米国で2025年の30%から2026年には16%へ低下しており、利用の拡大と信頼の低下が同時進行しているとされています。

監修:鈴木晋介(株式会社WEBMARKS 代表取締役)

業種別AIO実践不動産
まだ完了にしていません。

AIエージェント開発・AI検索最適化(AIO)の実装支援

AIエージェント開発・AI検索最適化(AIO)・LLMの内製化まで、学んだ内容を自社実装につなげたい方にWEBMARKSが伴走します。

無料相談してみる