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VIII-C1 AI経由の訪問者はまず検索ページに来る―SaaS業界のAI流入データ

SaaS業界のAI流入データ

このレッスンの狙い:SaaS業界特有のAI経由訪問者の着地傾向(検索ページへの着地が多い)を理解し、自社のコンテンツ導線設計に反映できるようになる。

最終更新: 2026-07-25

この記事の要点

  • SaaS業界特有のAI経由訪問者の着地傾向(検索ページへの着地が多い)を理解し、自社のコンテンツ導線設計に反映できるようになる。
  • AI経由の流入は右肩上がりで拡大している
  • SaaS業界の訪問者は「検索ページ」に着地する
BtoB SaaSVIII-C1

AI経由の訪問者はまず検索ページに来る

SaaS業界のAI流入データ

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自社のブログにAI経由の訪問者がどれくらい来ているか、正確に把握できているSaaS企業はまだ多くありません。しかし計測が追いついていないだけで、AI経由の流入そのものはすでに無視できない規模に育っています。このレッスンでは、なんとなく「良くなった気がする」ではなく具体的な数字で語れるようになることを目指し、SaaS業界に特有の「AI経由の訪問者はどこに着地するのか」というデータから、AIO対応の優先度を押さえます。

AI経由の流入は右肩上がりで拡大している

Search Engine Landが166のGA4プロパティ(2024年11月〜2026年5月・複数業界横断)を分析した調査によれば、ChatGPTは2026年5月時点で追跡可能なLLMリファラルトラフィックの92.4%を占め、月間セッションは64万4,478に達し、過去19か月で12.8倍に成長したと報告されています(出典: Search Engine Land, 2026年7月)。同じ調査によれば、2025年12月から2026年6月にかけてPerplexityのシェアは8.9%から約2%へ、Copilotは2.1%から約0.05%へと縮小する一方、ChatGPTは支配的なシェアを維持・拡大しました(出典: Search Engine Land, 2026年7月)。SaaS業界のAIO対応も、まずはChatGPTでの見え方を優先的に確認するのが実務的な判断です。

用語解説

「LLMリファラルトラフィック」とは、ChatGPTやPerplexityなど大規模言語モデル(LLM)を使ったAIサービスの回答画面に張られたリンクを経由して、自社サイトへ訪れる訪問者のことです。GA4などの標準的なアクセス解析では既定設定のまま通常の紹介(リファラル)トラフィックと混ざって表示されやすく、AI経由かどうかを見分けにくい点に注意してください。

SaaS業界の訪問者は「検索ページ」に着地する

同じ調査は業界別の着地ページの傾向も明らかにしています。SaaS業界でAI経由の訪問者が最も多く着地するのは「検索ページ」で34.6%を占め、Eコマースの商品ページ(43%)や教育のコースページ(52%)、ヘルスケアの企業情報ページ(42.1%)とは異なる傾向を示しています(出典: Search Engine Land, 2026年7月)。

業界別・AI経由訪問者の主な着地ページ

SaaS

検索ページ 34.6%

Eコマース

商品ページ 43%

教育

コースページ 52%

ヘルスケア

企業情報ページ 42.1%

なぜ「検索ページ」に来るのか

AI経由でSaaSサイトへ来る訪問者の多くは、まだ特定の製品ページを目指しているわけではなく、サイト内を回遊しながら情報を探している段階にあると考えられます。これは、比較検討期間が長いというSaaS特有の購買行動(次のレッスンで詳しく扱います)とも整合的です。検索ページやFAQページの使いやすさが、そのままAI経由訪問者の満足度に直結すると考えてよいでしょう。

注意

この着地ページのデータは業界横断の分析から抽出したものであり、SaaS業界だけを対象にした専用調査ではありません。自社の実数字とは規模も傾向も異なる可能性があるため、あくまで対応の優先度を判断する参考値として扱ってください。

実践ステップ

  1. 自社サイトのアクセス解析(GA4等)で、リファラル/Unassignedに分類されているセッションの量を確認する
  2. その中にAI経由と思われるアクセスがどの程度含まれていそうか、ざっくり見当をつける
  3. AI経由と思われる訪問者が実際にどのページへ着地しているかを確認する
  4. 検索ページ・FAQページなど、回遊の起点になりやすいページの使いやすさを見直す

まとめ

SaaS業界では、AI経由の流入は全体として拡大傾向にありながら、訪問者の多くは製品ページより先に検索ページへ着地するという特徴があります。「AIに見つけてもらう」だけでなく「サイトの中でも迷わせない」という発想が、SaaS業界のAIO対応の出発点です。次のレッスンでは、そのユーザーがAIにどんな質問を投げているのか、クエリの型を見ていきます。

このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。

確認テスト

選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。

Q1. ChatGPTは2026年5月時点でLLMリファラルトラフィックの92.4%を占め、過去19か月で12.8倍に成長した。

Q2. SaaS業界でAI経由訪問者が最も多く着地するページはどれか。

Q3. 2025年12月から2026年6月にかけてPerplexityのシェアはどう変化したか。

このレッスンのFAQ

Q. LLMリファラルトラフィックとは何か?

ChatGPTやPerplexityなど大規模言語モデルを使ったAIサービスの回答画面に張られたリンクを経由して自社サイトへ訪れる訪問者のことです。

Q. なぜSaaS訪問者は検索ページに着地しやすいのか?

多くの訪問者がまだ特定の製品ページを目指しておらず、サイト内を回遊しながら情報を探している段階にあると考えられるためです。

Q. SaaS業界のAIO対応でまず優先すべきプラットフォームはどこか?

ChatGPTが支配的なシェアを維持・拡大しているため、まずはChatGPTでの見え方を優先的に確認するのが実務的です。

監修:鈴木晋介(株式会社WEBMARKS 代表取締役)

業種別AIO実践BtoB SaaS
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