VI-B4 国産AI検索(Felo等)を確認する
日本発のAI検索サービスの特徴と存在感
このレッスンの狙い:国産AI検索サービスの特徴を説明できる
最終更新: 2026-07-23
この記事の要点
- 国産AI検索サービスの特徴を説明できる
- Feloとは何か
- シリーズAでの資金調達
GoogleやOpenAIのような海外の巨大プラットフォームだけが、AI検索のすべてではありません。ここで取り上げるのは、日本発のAI検索スタートアップ「Felo」を筆頭とする、国産・非英語圏特化のプレイヤーたちです。定点観測の対象をどこまで広げるべきか、その判断材料をここで整理します。
Feloとは何か
Felo(Felo Inc.)は2024年7月に東京で設立された日本発のAI検索スタートアップです(出典: PR TIMES, 2026年)。「Search the world in your own language(自分の言語で世界を検索する)」をミッションに掲げており、英語圏発のプラットフォームが強い分野で、多言語対応・非英語圏特化を差別化軸に据えています。プロダクトは一般ユーザー向けの「Felo Search」と法人向けの「Felo Enterprise」の2本柱で構成され、自社を単なる検索ツールではなく情報整理・思考支援まで含む「検索3.0」と位置づけています(出典: PR TIMES, 2026年)。
シリーズAでの資金調達
Feloは2025年7月9日、インド・東南アジア中心のベンチャーキャピタルであるPeak XV Partners、韓国のMirae Asset Venture Investmentから、シリーズAで総額約15億円(1,000万米ドル)を調達したと発表しました(出典: PR TIMES, 2026年/日本経済新聞, 2026年)。これは同社にとって設立以来初の大型資金調達であり、日本発のAI検索スタートアップが海外投資家から評価を受けた事例として押さえておく価値があります。なお、ユーザー数や検索回数についても同社自身が発表している数値がありますが、第三者機関による検証は確認できていないため、このレッスンでは裏付けの取れた資金調達の事実を中心に紹介しています。
Perplexityも日本市場への投資を強めている
Feloのような純粋な国産プレイヤーとは別に、米国発のPerplexityも日本語UI・入出力に完全対応したうえで日本市場への投資を強めています。2024年6月17日にはソフトバンクと戦略的提携を発表し、ソフトバンクユーザーへPerplexity Proを無償提供しました(出典: digital-gorilla.co.jp, 2026年)。2026年5月14日には日本単独イベント「Ask Tokyo」を開催して満員になったと報告されているほか(出典: PR TIMES, 2026年)、2026年2月には広告掲載を段階的に廃止する方針を発表し、信頼性を軸にしたブランディングへ舵を切っています(出典: Ledge.ai, 2026年)。海外発でも日本市場に合わせて戦略を変えるプレイヤーがいる、という点はFeloとあわせて押さえておきましょう。
国産・非英語圏特化プレイヤーの位置づけ
| プレイヤー | 運営元 | 特徴 |
|---|---|---|
| Felo | Felo Inc.(日本) | 非英語圏・多言語特化、検索3.0を標榜 |
| Perplexity | Perplexity AI(米) | 日本語完全対応、ソフトバンクと提携 |
| ChatGPT Search・Gemini・Copilot | OpenAI・Google・Microsoft | 日本語対応済み、国内利用シェアで先行 |
この表からもわかる通り、日本語AI検索の担い手はGoogleやOpenAIだけではありません。国内シェアの大きさでは英語圏発の大手が先行していますが、Feloのように非英語圏特化を明確に打ち出すプレイヤーが登場していること自体が、日本市場のAIOを考えるうえでの新しい変数になります。
なぜ国産プレイヤーを知っておく価値があるのか
AIOの定点観測をGoogleとChatGPTだけに絞ってしまうと、Feloのような新興プレイヤー経由の接触を見落とすことになります。現時点での国内シェアは大手に及ばないとしても、非英語圏特化という明確なポジションを取るFeloのようなサービスが今後どう伸びるかは、講座受講者自身が継続的にウォッチしておくべき対象です。
実践ステップ
- Felo Searchを実際に開き、自社名や主要商品名について検索してみて、回答の中でどう扱われるかを確認する
- Felo Enterprise・Perplexityそれぞれの日本語対応状況を比較し、自社の情報がどの程度正確に扱われているかをメモする
- Perplexityでソフトバンク経由のPro無償提供対象かどうかを確認し、対象であれば実際に使ってみる
- 国産・新興AI検索サービスの新規登場や資金調達ニュースを、月次でニュース検索して把握する
- 自社の定点観測リストに、GoogleやChatGPTだけでなくFelo・Perplexityも加える
まとめ
Feloは2024年7月創業の日本発AI検索スタートアップで、2025年7月には約15億円のシリーズA調達を発表するなど、着実に投資家からの評価を得ています。非英語圏特化という明確なポジションは、GoogleやOpenAIとは異なる立ち位置です。Perplexityのように海外発でも日本市場向けに戦略を調整するプレイヤーもあわせて見ておくと、日本語AI検索の全体像がつかみやすくなります。ここまでは「誰が日本語AI検索を担っているか」というプレイヤー側の話でした。次は視点を変え、日本語というコンテンツそのものがAIOにおいて抱える固有の論点に踏み込みます。
このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。
確認テスト
選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。
Q1. Feloは2024年7月に東京で設立された日本発のAI検索スタートアップである。
Felo(Felo Inc.)は2024年7月に東京で設立された日本発のAI検索スタートアップです。
Q2. Feloが2025年7月にシリーズAで調達した金額はおよそいくらか。
Feloは2025年7月9日、シリーズAで総額約15億円(1,000万米ドル)を調達したと発表しました。
Q3. Perplexityが2024年6月に戦略的提携を発表した日本企業はどこか。
Perplexityは2024年6月17日にソフトバンクと戦略的提携を発表し、ソフトバンクユーザーへPerplexity Proを無償提供しました。
このレッスンのFAQ
Q. Feloはどのような差別化軸を持つAI検索サービスか。
「自分の言語で世界を検索する」をミッションに掲げ、多言語対応・非英語圏特化を差別化軸としています。
Q. Perplexityは2026年2月にどのような方針を発表したか。
広告掲載を段階的に廃止する方針を発表し、信頼性を軸にしたブランディングへ舵を切っています。
Q. なぜ国産AI検索プレイヤーを定点観測に含めるべきとされているか。
GoogleやChatGPTだけに絞ると、Feloのような新興プレイヤー経由の接触を見落とすことになるためです。