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IX-J10 アルゼンチン・チリ——急拡大市場とAIリテラシー人材

急拡大市場とAIリテラシー人材

このレッスンの狙い:アルゼンチンのAI利用急拡大とチリ・ウルグアイのAIリテラシー評価という異なる強みを理解し、利用拡大と人材育成を別の評価軸として扱えるようになる

最終更新: 2026-07-25

この記事の要点

  • アルゼンチンのAI利用急拡大とチリ・ウルグアイのAIリテラシー評価という異なる強みを理解し、利用拡大と人材育成を別の評価軸として扱えるようになる
  • アルゼンチン:ChatGPTトラフィック年882%増
  • チリ・ウルグアイ:AIリテラシー最上位という評価
BRICS・グローバルサウスIX-J10

利用拡大とリテラシー、強みは国で分かれる

アルゼンチン・チリ——急拡大市場とAIリテラシー人材

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前レッスンで見た中南米の中でも、アルゼンチンとチリは対照的な特徴を持つ2か国です。アルゼンチンはAI利用の急拡大、チリはAIリテラシーの高さという異なる強みが報告されています。

アルゼンチン:ChatGPTトラフィック年882%増

アルゼンチンはAI依存度が高い国の世界3位とされ、直近1年間でChatGPTトラフィックが882%増、Geminiは83%増という報告があります(出典: BIIA.com)。専門職の5人に4人が業務ルーティンに生成AIツールを導入済みで、約6割が「AIが仕事を早く終わらせるのに役立つ」と回答、5割が「AIの回答を完全に信頼する」と回答したという報告もあります(出典: 同上)。

ChatGPTトラフィック

前年比882%増という報告例

Geminiトラフィック

前年比83%増という報告例

注意

上記の数値はBIIA.comが紹介する調査に基づく報告例であり、算出方法の第三者検証は本講座では未実施です。断定的な事実としてではなく紹介にとどめてください。

チリ・ウルグアイ:AIリテラシー最上位という評価

国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(UNECLAC)の評価では、チリ・ウルグアイがラテンアメリカ地域における「AIリテラシー」最上位国とされています(出典: Statista「AI literacy in Latin America in 2025, by country」)。利用の急拡大が先行するアルゼンチンと、リテラシーの高さで評価されるチリ・ウルグアイは、同じ地域内でも異なる強みを持つ組み合わせといえます。

アルゼンチンとチリ・ウルグアイの強みの違い

アルゼンチン

  • ChatGPTトラフィック前年比882%増という報告例
  • 専門職の5人に4人がAIを業務導入済みという報告例

チリ・ウルグアイ

  • UNECLAC評価でAIリテラシー最上位
  • 利用拡大より人材育成の観点で評価

人材育成という論点への応用

「利用が急拡大している国」と「リテラシーが高いと評価される国」は必ずしも一致しません。利用率の伸びだけでなく、組織内でAIを正しく使いこなす人材育成の観点も合わせて見ることが、AIO推進の優先順位づけに役立ちます。日本企業が海外拠点でAI活用を進める際も、利用ツールの導入と並行して、リテラシー教育の仕組みを整える視点が欠かせません。

利用拡大とリテラシー、両方を測る具体的な指標

「利用が急拡大している国」と「リテラシーが高いと評価される国」が分かれる現象は、AIO推進の優先順位づけに具体的な指標が必要であることを示しています。ラテンアメリカ全体では、モバイルインターネット利用者が2014年の約2.2億人から2025年に4.5億人超に増加し、モバイル関連の技術・サービスが地域GDPの8%超を占めるという試算もあります(出典: next.io「Beyond the obvious: LatAm's markets to watch in 2026」)。この規模の市場で施策の優先順位を決める際、利用率の高さだけを評価軸にすると、チリやウルグアイのようにリテラシー教育に投資してきた国の強みを見落とすことになります。

人材育成を具体的な社内施策に落とし込む

チリ・ウルグアイの「AIリテラシー最上位」という評価を自社施策に応用するには、抽象的な「AI教育を強化する」という方針では不十分です。具体的には、(1)AIツールの出力を鵜呑みにせず検証する基本動作を全社員に習慣化すること、(2)部門ごとにAI活用の成熟度を定期的に自己評価する仕組みを設けること、(3)利用率の高い拠点(アルゼンチン等)とリテラシー評価の高い拠点(チリ等)の双方から実務知見を吸い上げる体制を作ることの3点が、海外拠点を持つ日本企業にとって現実的な出発点になります。

実践ステップ

  1. アルゼンチンのChatGPTトラフィック急増データは、報告例として出典を明記して紹介する
  2. チリ・ウルグアイのAIリテラシー評価を、人材育成施策の参考事例として確認する
  3. 「利用の急拡大」と「リテラシーの高さ」を、別々の評価軸として社内資料で区別する
  4. 自社の海外拠点でAI導入を進める際は、ツール導入とリテラシー教育を並行して計画する
  5. 単発調査の数値(前年比882%増等)は、算出方法が非開示である前提でリスクを保守的に見積もる

まとめ

アルゼンチンの急速なAI利用拡大とチリ・ウルグアイのAIリテラシー評価は、同じ地域内でも異なる強みがあることを示しています。次のIX-K1では、ここまで見てきた世界各国の状況を踏まえ、海外AIOの優先順位マトリクスを整理します。

このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。

確認テスト

選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。

Q1. アルゼンチンはAI依存度が高い国の世界1位とされ、直近1年間でChatGPTトラフィックが882%増という報告がある。

Q2. アルゼンチンの直近1年間のChatGPTトラフィック増加率はどの程度と報告されているか?

Q3. 国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(UNECLAC)の評価で、ラテンアメリカ地域の「AIリテラシー」最上位国とされているのはどこか?

このレッスンのFAQ

Q. アルゼンチンの専門職層のAI業務導入状況はどう報告されていますか?

専門職の5人に4人が業務ルーティンに生成AIツールを導入済みという報告があります。

Q. 「利用が急拡大している国」と「リテラシーが高いと評価される国」は必ずしも一致しませんか?

はい、一致しません。利用率の伸びだけでなく、組織内でAIを正しく使いこなす人材育成の観点も合わせて見ることが重要とされています。

Q. 人材育成を具体的な社内施策に落とし込む3つのポイントは何ですか?

(1)AIツールの出力を鵜呑みにせず検証する基本動作の習慣化、(2)部門ごとのAI活用成熟度の定期的な自己評価、(3)利用率の高い拠点とリテラシー評価の高い拠点双方からの知見吸収の3点です。

監修:鈴木晋介(株式会社WEBMARKS 代表取締役)

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