II-D8 Search Consoleでの見え方を確認する
AI Overviewsへの掲載がSearch Console上でどう表示されるか
このレッスンの狙い:Search ConsoleでAI Overviews関連の指標を確認できる
最終更新: 2026-07-23
この記事の要点
- Search ConsoleでAI Overviews関連の指標を確認できる
- クリック・インプレッション・掲載順位の数え方
- AI Modeとラボ機能特有の注意点
AI OverviewsやAI Mode経由の流入は、Search Console上で「専用のグラフ」として独立して見えるわけではありません。だからこそ公式の計測ルールを正しく理解した上で、実際に自分のSearch Consoleを開き、AIO関連の変化を読み取る目を養う必要があります。
クリック・インプレッション・掲載順位の数え方
Google公式ヘルプによると、AI Overviews・AI Modeのトラフィックは専用レポートを持たず、Search Consoleのパフォーマンスレポート内の「ウェブ」検索タイプの全体データに統合されています(出典: Search Console ヘルプ, 2026年7月確認)。具体的な数え方は次の通りです(同上)。
| 指標 | カウントされる条件 |
|---|---|
| クリック | AI Overviews内の外部リンクを実際にクリックした場合。要約文を読むだけではカウントされない |
| インプレッション | リンクがスクロールされて実際に画面に表示された場合 |
| ポジション | AI Overviews全体が1つの掲載枠として扱われ、内部の複数リンクは同じポジション値を共有する |
| AI Modeの追加質問 | 新規クエリとして扱われ、通常の検索結果とは別データセットとして計測される |
AI Modeとラボ機能特有の注意点
AI Mode内でユーザーがフォローアップ質問を入力すると、新規クエリとして扱われ、別のデータセットとして計測されます(出典: Search Console ヘルプ, 2026年7月確認)。また、検索実験(Labsなど)フェーズ中のデータはSearch Consoleの集計に含まれません(同上)。つまり、いま見えているデータは本番展開された機能の一部だけであり、実験段階の挙動まで追いきれるわけではないという限界を、最初に理解しておく必要があります。
「表示回数は高いのにクリック率だけ下がる」パターンを探す
AIO・AI Mode経由の流入だけを取り出す専用フィルタは公式には用意されていません(同上)。そのため実務では、通常のクエリ別・ページ別レポートの中から間接的にサインを読み取るしかありません。具体的には、あるクエリの「表示回数は維持されたままクリック率だけ急に下がった」というパターンが出ていないかを確認します。これは、そのクエリでAI Overviewsが表示されるようになり、ユーザーが要約だけを読んで満足しクリックしなくなった可能性を示すサインとして扱われます。
正規表現フィルタで質問形式クエリを絞り込む
Search Consoleの検索パフォーマンスレポートには、クエリを正規表現で絞り込むフィルタ機能があります。II-D6で扱った通り、疑問詞から始まる質問形式のクエリはAI要約が生成されやすい傾向があるため、次のような正規表現で該当クエリだけを抽出してみると、変化を確認する対象を絞り込みやすくなります。
^(なぜ|どうやって|とは|いつ|誰が|何|どこで)抽出したクエリ群だけを対象に表示回数とクリック率の推移を追うと、AIOの影響を受けていそうな箇所を効率よく見つけられます。
実践ステップ
- Search Consoleを開き、「検索パフォーマンス」レポートで直近3〜6か月のクエリ別データを表示する
- 上記の正規表現などを使い、疑問詞から始まる質問形式のクエリだけに絞り込む
- 表示回数(インプレッション)が多いのに、クリック数・クリック率が下がっているクエリを探す
- 該当ページを実際に検索し、AI Overviewsやその他のAI回答が表示されるかを目視で確認する
- 変化が見られたクエリと日付をスプレッドシートなどに記録し、次回のコアアップデート時期と突き合わせられるようにしておく
- 同じ作業を月次のルーティンに組み込み、単発ではなく継続的に観測する
まとめ
Search ConsoleにAIO専用のレポートは存在せず、通常の「ウェブ」検索データの中に混在した形でしか見えません。だからこそ、クリック・インプレッション・ポジションの数え方のルールを正しく理解したうえで、「表示回数は高いのにクリック率だけ下がる」といった間接的なサインを月次で拾い上げる運用が欠かせません。こうした間接的なサイン探しの土台として最後に効いてくるのが、Google自身の公式見解です。
このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。
確認テスト
選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。
Q1. Search Consoleでは、ユーザーがAI Overviews内の要約文を読むだけでもクリックとしてカウントされる。
AI Overviews内の外部リンクを実際にクリックした場合のみカウントされ、要約文を読むだけではカウントされません。
Q2. AI Mode内でユーザーがフォローアップ質問を入力した場合、Search Console上ではどう扱われるか。
AI Mode内でフォローアップ質問を入力すると、新規クエリとして扱われ、通常の検索結果とは別データセットとして計測されます。
Q3. Search Consoleにおける「ポジション」の数え方として正しいものはどれか。
AI Overviews全体が1つの掲載枠として扱われ、内部の複数リンクは同じポジション値を共有します。
このレッスンのFAQ
Q. Search ConsoleにはAIO専用のレポートがありますか?
いいえ、存在しません。AI Overviews・AI Modeのトラフィックは、パフォーマンスレポート内の「ウェブ」検索タイプの全体データに統合されています。
Q. 実験段階(Labs等)の機能のデータは見えますか?
いいえ。検索実験(Labsなど)フェーズ中のデータはSearch Consoleの集計に含まれないため、いま見えているデータは本番展開された機能の一部だけです。
Q. AIOの影響を間接的に見つける方法はありますか?
あるクエリの「表示回数は維持されたままクリック率だけ急に下がった」というパターンを探すことで、そのクエリでAI Overviewsが表示されるようになった可能性を示すサインとして扱えます。