II-D5 Geminiとの関係を理解する
AI Overviews・AI ModeとGeminiモデルの関係の変遷
このレッスンの狙い:GoogleのAI検索機能とGeminiモデルの関係を説明できる
最終更新: 2026-07-23
この記事の要点
- GoogleのAI検索機能とGeminiモデルの関係を説明できる
- Geminiモデルの移り変わり
- 直近の動き ― 2026年7月の新モデル発表
編II-C4で、「Gemini」という名前が検索内のAI Overviews・AI Modeと、単独アプリの「Geminiアプリ」の両方で使われ、混同しやすいという整理をしました。このレッスンで扱うのは後者ではなく、検索機能の裏側で動いているAIモデルそのものです。編II-D4で軽く触れた「Geminiのカスタム版」が、実際にどう移り変わってきたのかを時系列で追いかけます。
Geminiモデルの移り変わり
AI Overviews・AI Modeを支えるGeminiモデルは、これまで無告知に近い形で何度も切り替わってきました。2025年3月のAI Mode発表時点では「Gemini 2.0のカスタム版」が使われ、同時にAI OverviewsもGemini 2.0へアップグレードされ、コーディングや高度な数学、マルチモーダルなクエリへの対応が強化されています(出典: Google公式ブログ, 2025年3月)。その後、日本語提供が始まった2025年9月時点では、AI Modeは「Gemini 2.5のカスタム版」を使用していると公式に説明されています(出典: Google公式ブログ日本版, 2025年9月)。
直近の動き ― 2026年7月の新モデル発表
さらに2026年7月22日、Googleは新しいGeminiモデルを3種類(Gemini 3.6 Flash・Gemini 3.5 Flash-Lite・Gemini 3.5 Flash Cyber)発表しました。このうちGemini 3.5 Flash-Liteは「検索にも順次展開中」と明言されています(出典: 海外SEO情報ブログ, 2026年7月)。同記事は「どのタイミングで切り替わるかは予測不能」とも指摘しており、検索機能の裏側にあるAIモデルの土台は、常に流動的であることがうかがえます。
なぜこの変遷を知っておく必要があるのか
ここまでを振り返ると、Gemini 2.0→2.5→3.x系列という具合に、わずか1年余りの間でも複数回のモデル更新が起きています。しかもGoogleはそのたびに大々的な告知をするわけではありません。特定のモデルの癖に依存した対策は長続きしにくいというのが、この変遷から得られる実務上の教訓です。「このモデルはこういう書き方を好む」という小手先の傾向をつかんでも、次のモデル更新でその前提が崩れる可能性は十分にあります。
短期的な変動に振り回されないために
モデルが無告知で切り替わる以上、AI Overviewsでの見え方が急に変わっても、それだけで一喜一憂しない運用体制を作っておくことが大切です。単発の変動をすぐに「対策が失敗した」と判断するのではなく、数週間単位のトレンドで状況を見る姿勢が求められます。要するに、目先の増減より中期的な傾向を見るという運用姿勢が、この先の編Vで学ぶ計測・運用の話にもつながっていきます。
実践ステップ
- GoogleのAI検索関連の公式ブログやSearch Central、業界ニュースを定期的にチェックする習慣をつける
- 自社のAI Overviews上での見え方に変化があった際、まずモデル更新のニュースがなかったかを確認する
- 特定の書き方・特定のフレーズだけに依存したコンテンツ施策を避け、編IVで学ぶ原則に沿った作り方を優先する
- AI Overviewsでの露出状況を、単発ではなく数週間〜数ヶ月単位のログとして記録していく
- 社内でAIOの成果を報告する際も、「短期の増減」より「中期的な傾向」を軸に説明する
まとめ
AI Overviews・AI Modeを支えるGeminiモデルは、2025年のGemini 2.0・2.5から2026年7月の新モデル群まで、無告知に近い形で継続的に切り替わってきました。特定モデルの癖に依存した対策は陳腐化が早いというのが、この変遷から読み取れる最大の教訓です。編II-Dではここまで、AI Overviewsの定義・表示条件・順位との相関、そしてAI Modeの仕組みとGeminiとの関係という土台を固めてきました。この土台の上に、いよいよII-D6で「実際に引用されるための条件」という核心へ進みます。
このレッスンはテキストとスライドで学べます。スライドは上のビューアからご覧ください。
確認テスト
選択肢をクリックすると、その場で正誤と解説が表示されます。
Q1. AI Overviews・AI Modeを支えるGeminiモデルは、一度導入されて以降、切り替わることなく同一バージョンが使われ続けている。
2025年のGemini 2.0・2.5から2026年7月の新モデル群まで、無告知に近い形で継続的に切り替わってきました。
Q2. 2026年7月22日にGoogleが発表した新しいGeminiモデル3種に含まれないものはどれか。
発表された3種はGemini 3.6 Flash・Gemini 3.5 Flash-Lite・Gemini 3.5 Flash Cyberであり、Gemini 2.0 Ultraは含まれません。
Q3. この変遷から得られる実務上の教訓として本文が示すものはどれか。
特定のモデルの癖に依存した対策は長続きしにくいというのが、この変遷から得られる実務上の教訓です。
このレッスンのFAQ
Q. AI Modeが日本語提供を開始した2025年9月時点で使われていたGeminiモデルは何ですか?
「Gemini 2.5のカスタム版」が使用されていると公式に説明されていました。
Q. モデルの切り替えは大々的に告知されますか?
いいえ。Googleはモデル更新のたびに大々的な告知をするわけではなく、無告知に近い形で継続的に切り替えが行われてきたとされています。
Q. AIOでの見え方が急に変わったとき、どう対応すべきですか?
単発の変動をすぐに「対策が失敗した」と判断するのではなく、数週間単位のトレンドで状況を見る姿勢が求められます。